【ベアフーの進化】
ベアフーの進化は、代表である私の叔父と父の合作から始まりました。
8年間、ランナーとしてワラーチで走り続けてきた叔父の知識と体験、ものづくりを得意とする父の発想力。
この二人の知識と技術が重なり合い、ベアフーは度重なる進化を遂げていきました。
ベアフーがたくさんの方の手に渡って、問題なく楽しんでいただけるように。
ベアフーにより、たくさんの方の日常が豊かになるように。
そのようなクオリティの商品になるまでには、多くの物語が詰まっています。
【満たさなければならない6つの基準】
ベアフーの進化には、次の6つのテーマが基盤となっています。
① より裸足に近いソール
② 足に負担をかけない紐素材
③ フィット感
④ デザイン性
⑤ 耐久性
⑥ 履きやすさ
ー世の中に広めていくためには、この6つの基準を満たさなければならないー
しかし、各要素の基準をクリアするのは容易ではなく、何かが勝れば何かが劣る。
その葛藤の中で、最善を見つけるために試行錯誤を繰り返し、ベアフーは進化していったのです。
その一つ一つをお話しさせていただきます。
【①特徴的なソール】
まずはソールです。
ソールは履き物の素材の中で、とても重要なポイントとなります。
世の中には、ソールにより足を必要以上にサポートしているものが多くあります。
より速く楽に走れる設計に。
快適に歩きやすく。走りやすく。
しかし、
『本当に、それは人の足にとっていいものなのか?』
『足をサポートしすぎることで、本来の力を使えていないのではないか?』
ベアフーは、人の忘れかけている本来の力を育てるということを広めるべく、より裸足に近いものを選ぶことにしました。
やはり実績のあるビブラム社製のものを選ぶことが必須となりました。
その中でも、柔らかさとグリップ力の高いものを選出しなければならない。
ビブラム社製であれば耐久性に関しては十分な信頼がありました。
裸足感覚を重視し、6ミリの薄いソールを選ぶこととなりました。
この決断により、軽さと裸足感覚の両立が実現しました。
柔軟な足の形を邪魔せずにしなやかに馴染み、複数回の試走により、濡れた地面等でも滑りづらいことが実証されました。
【②紐素材の選定】
次に、アッパーの紐素材についてです。
耐久性があり、なおかつ柔らかく足に(皮膚)に負担をかけないものにこだわりました。
通常のパラシュートコードは耐久性が高いものの、硬さや濡れたときに硬くなり、肌に負担をかけることが問題となりました。
数々のコードで検証を繰り返し、ついに奇跡の出会いと言っても過言ではない、素晴らしいコードに巡り合うこととなりました。
サンダルを履く際に多くの人が悩む、鼻緒へのストレスを感じることも少なく、耐久性・肌触り・伸縮性の備わったこの「奇跡のコード素材」がBAREFOOの履き心地につながっているのだと確信しています。
【③フィット感】
ベアフーの大きな特徴であるフィット感の要になっているのは、サイド部分をスプリング式に巻き上げているデザインです。
通常は、シンプルなデザインを重視すると、踵のズレ落ち現象が起きます。
その問題を解決しつつ、巻き上げの高さ分があそびとなって傾くため、リアパーツを調整することで多くの人の足にフィットするようになることが実現しました。
【デザイン性の追求】
ベアフーのデザイン性に関しては、まずキャッチーであることを大切な要素として考えました。
理由としては、ベアフーは、ランナーの方だけでなく、普段走らない方にも「歩く楽しさ」を感じていただくため。
歩く時はもちろん、アウトドアや普段使いとしてなど、あらゆるシーンで利用できるようデザインされました。
カラーバリエーションも豊富で、個性豊かに。
自分に合ったカラーを選ぶ楽しさも味わっていただけたら嬉しく思います。
【耐久性の工夫】
続いては耐久性についてです。
ベアフーコードワラーチEZは、弱点である両サイドの紐切れ問題にも工夫を凝らしました。
ベアフーサンダルは、あの露出度で強度な運動をする方もいます。
紐下部分が地面に触れ、そこが最も切れやすいという問題がついて回ります。
裏にパッチを当てる方法や、ソールを削り窪ませるなど
試行錯誤の末、突如思いついた発想から、ソールの両サイドを反り上げる独自の方法を発見し、この設計が紐切れを防いでいます。
【履きやすさの追求】
この点に関しては、『ベアフー最大の強み』と言っても良いでしょう。
リアパーツの形状や紐の収縮性が、今までになかった履きやすさを作り出しています。
エンド部分のストッパーを数々の素材で試作し、試走を繰り返しました。
どうしても走っている間に緩んできてしまう。
金属の入った素材を使用するとサビが生じる。
そうした苦悩から、これも奇跡的に出会った一つのパーツから解決策を見出していくこととなりました。
そこからの発想から、一度ポジションを決めれば、ワンタッチで履き脱ぎが可能となる設計が実現しました。
これにより、履くたびに調整をする必要がなくなり、ワラーチサンダルとして、脱ぎ履きの楽さはトップのクオリティとも言えるでしょう。
【苦悩の末に奇跡が連鎖した】
ベアフーはこの苦悩の末に、素材やデザイン、フィット感、耐久性など、すべてがバランスよく、最高の履き心地をお届けできるまでになりました。
企業秘密を含めて、全てを公開することはできませんが、理屈ではない、数々の奇跡の出会いが重なり、実現しました。
その奇跡のサンダルが、今後出会うあなたの奇跡となることを願います。
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