【ワラーチを多くの方に愛されるものに】
ワラーチは今、ランナーの方を中心に利用する方が増えてきています。
しかし、まだその起源や歴史をあまり知られていないという現状があります。
私は一年前にワラーチに出会いました。
ワラーチを体験し一番に感動したこと、それは「歩くことの楽しさ」です。
私は、走ることも歩くこともそれほど好きではありませんでした。
ですが、ワラーチを履いてそれが好きなことに変わりました。
大地をつかむような感覚・地面の凹凸・普段使っていなかった足裏の筋肉・一歩一歩踏み締めて、歩くこと・走ることの楽しさを思い出しました。
ワラーチの魅力は、もっと多くの方に知られるべきだと思います。
そこで今回は、ワラーチの起源に関するお話をさせていただきます。
【走る民と呼ばれる民族】
メキシコの険しい山岳地帯。
タラウマラ族そこに住む原住民、は「走る民」として知られ、山岳地帯を驚異的な体力と持久力で走ることで有名です。
彼らの生活には、日常的に走ることが組み込まれており、年齢や性別を問わず走ることを楽しみます。
タラウマラ族は、古タイヤをナイフでカットし、革紐で足に巻きつけたような形のサンダルを履き、数百キロにおよぶ山道を駆け回ります。
彼らはそのサンダルを「ワラーチ」と呼びます。
ワラーチは、軽く、丈夫で、足をしっかりと守りながらも、裸足で走るかのような感覚のようなサンダルです。
地面の凹凸を感じながら、足そのものが大地を感じることで、走る喜びと楽しさを最大限に引き出します。
ワラーチを履いたタラウマラ族は、全身をバネのように使い、まるで風のように進んでいきます。
その足音は、静かに山々に響き、はやく、力強く、そして軽やかです。
【ワラーチと繋がる日本の伝統】
ワラーチの起源にはいくつかの説がありますが、その一つに日本の文化と繋がるとても興味深いものがあります。
「わらじ」です。
17世紀初頭、日本の使節団がローマへ向かう途中、メキシコを訪れた際に、彼らが履いている「わらじ」を参考にしてサンダルのような履き物を作り、「ワラーチ」と呼ぶようになったと言われています。
タラウマラ族の走る文化と日本古来の伝統的な履き物。
もし遠く離れた日本とメキシコ、二つの伝統が繋がり、現代に受け継がれているとすれば、BAREFOOの ワラーチはまさに『現代のわらじ』とも呼べるでしょう。
私はベアフーと共に、その現代のわらじをもう一度日本に蘇らせたいのです。
【日本以外でも人気のワラーチ】
タラウマラ族は、このワラーチを履いて銅渓谷の険しい山々を走り抜いています。
彼らの物語は、アメリカの作家によるベストセラーの『BORN TO RUN』で紹介され、世界中にその存在が知られるようになりました。
この本がきっかけで、アメリカではワラーチを履いてランニングをする人が増加し、近年では日本でもマラソンランナーやアウトドア愛好者の間で人気が高まっています。
【ワラーチの特徴】
ワラーチの最大の特徴は、そのシンプルな構造にあります。
薄いソールとフラットな構造(足先と踵の高さが同じ構造)により、裸足に近い感覚で地面を感じることができるため、足本来の機能を引き出すことができます。
これにより、足の筋肉を自然に使うことができ、筋力向上、体のバランスや姿勢を改善する効果が期待できます。
ワラーチは非常に軽量でありながら、足をしっかりとホールドするデザインが特徴です。
そのため、通常のサンダルでは難しいランニングやウォーキング、ハイキングなどのアクティブな運動にも対応できる履物です。
この特性は、タラウマラ族が長距離を走破するために開発したものといえるでしょう。
ベアフーのミニマルなデザインは、足を自由に動かし、自然な身体の動きを可能にします。
このため、運動能力の向上やケガの予防にもつながると考えられています。
特に、ランニング愛好者の間では、ランニングシューズでは味わえない自然な走りを感じれるということで、ミニマルフットウェアとしての魅力が再評価されています。
【ベアフーがもたらす健康美】
ベアフーは、その歴史あるワラーチをより多くの方に愛されるように、と誕生しました。
現代社会では、デスクワークや移動手段の発達により、私たちの生活はどんどん「足を使わない」方向に進んでいます。
ベアフーは、そんな現代社会で足を使う楽しさを再発見できるよう、健康的な体づくりを促進します。
ウォーキング、ランニング、ハイキングなど、幅広いアクティビティに適したベアフーを履くことで、日常生活の中に運動を取り入れ、健康的で美しい身体を手に入れることができるでしょう。
そのデザインは、裸足に近い感覚を提供しながら、足本来の力を引き出すことを可能にします。
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